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BF again

バナナ魚の二次創作SSを書いております。※当サイトに、原作とは一切関係がございません。掲載の記事は複製複写は禁止ですよ!
2018年11月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2019年01月

遙かなる夜明け

拍手ありがとうございます。

日中は半袖でいいくらいなのに、朝晩 肌寒い。
温度調整が難しい季節なので、皆さんも風邪にご注意ください。

続きです。
アッシュ目線です。

それでは、良かったら読んでください。


62.◇◇ウソ◇◇






俺は、素早く英二に目を向ける。
俊一は、侵入者から英二を隠すように立ちはだかっていた。
英二は、俊一の背中で青ざめ 俯いたままだ!
小刻みに震えている。


「英二! こいつらの話を聞くな!! 俺はどうにでもなる!」


こいつら!!
俺の正体に気付いてやがる!
表向きは、死んだ事になってんだ!
サツに掴まろうとも どうにか切り抜けてみせる!!


「エイジ君 
君はいったい誰なんだ?
ちゃんと 教えてくれるかな?」


ビックマイクの言葉に 英二は、ビクッと身体を震わせた。
ゆっくりと顔をあげると俺の方へ向けた。
刹那 悲しげな表情で俺に微笑みかける。





「…僕は…」


「英二!! お前は余計な事を言うな!! 
黙っていろ!!」





俺は、咄嗟に英二の言葉を遮断する。



「違うんです! 
僕はウソをついていました!
皆さんが優しいから、皆さんの知り合いのフリをしました。
本当にごめんなさい…」

「英二!! 何言ってんだ!! 
いいからお前はすっこんでろ!!」




お前の性格は、分かりきってんだ!!
見知らぬガキすら庇う お前の事だ!!
何考えているか、手に取るように分かるんだ!!



「いいえ 黙りません!!

僕の名前は、エイジ・ユウキ・キングズレーです。
あなた達の知り合いじゃないです!!」


「うるさい!!
俺の事は、何とでもなる!!
お前は、堂々としてりゃあいいんだ!!」



俺の渾身の怒りを英二に向けた。
英二の身体は、俺の怒声にビクンと反応する。
直ぐに儚げに眉を寄せ、今にも涙が零れそうな瞳で俺を見詰める。
そして震える唇を開く。



「マイケルが怖がるから…もう 止めて…」






…マイケル







「あぁ マイケル 私が代わりになるからマイケルを放して…」



ジェシカが泣きながらビックマイクに懇願する声。
この時 初めて俺の耳に届いた。





俺は、周りが見えてなかった…




「OK エイジ・キングズレー君!
優しいお父さんが心配しているよ。もう子供はお家に帰る時間だよ」


「はい…この人たちは何も知らなかったんです。
手荒なマネをしないで下さい」


英二は俊一の背中から抜け出すと、奴らの方へ足を踏み出した。


「英ちゃん!!」


俊一の横を通り過ぎる瞬間、俊一は英二の手を掴む!
英二を行かせまいとして…

行けばどうなるか分かりきっている。
保護者代わりの俊一にとって 英二を大人しく死地に向かわせられない!


「伊部さん…」


英二は困ったように俊一を見た。
俊一の手に自分の手を添える。


「英ちゃん…」


俊一は、涙をいっぱい溜めた目で、英二を凝視する。
言葉にしなくても、俊一の思いは手にとるように分かる。


英二も俊一を見詰めたまま再び悲しげに微笑む。





その顔は!!





「きっと 亡くなられた方はこう言うと思います。

僕を探してくれてありがとう。
もう十分だよ…
僕の分まで生きて! そして幸せになってね…」

笑みを浮かべたまま 俺の方を見た。



その言葉は!!



英二がいなくなったあの日から、俺が日常的に見ていた悪夢!
いつも 英二が黒い渦に巻き込まれ闇に呑みこまれていく。
闇に脅える英二が、俺と目と合い、悲しげに微笑んで何かを呟く。

俺は英二の呟きに勝手な解釈をつけそうな自分が怖かった…
全てを諦めてしまいそうで怖かった…

なのに…今 英二が発した言葉は、まさに俺が勝手にした解釈そのものだった!!


英二は、俊一の手を振りほどいた。
力強い足取りでビックマイクに近付く。


「この人達は、僕に騙されただけなんです。手荒なマネはしないでください」

「OK! キングズレー氏のおぼっちゃん。車の用意が出来ている。直ぐに帰ろうね」

「…はい…」


ビックマイクの隣にいた男ともう一人が、英二を連れ出す。






英二は、もう俺達の方を振り向く事はなかった…




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【 2015/10/23 (金) 】 長編SS 遥かなる夜明け | TB(-) | CM(0)
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