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BF again

バナナ魚の二次創作SSを書いております。※当サイトに、原作とは一切関係がございません。掲載の記事は複製複写は禁止ですよ!
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遥かなる夜明け

拍手ありがとうございます。

とうとう10月です!
涼しくなってきましたね。
そろそろ衣替えをしようかなと考えております。

今回もアッシュ目線です。
見守ってあげてください(^^)

それでは、良かったら読んでください。



56.◇◇NY最後の日◇◇






俺は、今 英二を乗せて車を走らせていた。
行き先は、ロングアイランドにあるジョージ弁護士のペントハウス。

俺は、明日 英二を連れて ここNYを離れる。
全てを引き払い、NYには暫く寄り付かないつもりだ!
NYにはキングズレーのホテルがある為、英二は奴の影に脅えている。
それに、自分の状況を知った人間に会うのは、気恥ずかしく居た堪れないのだろう。 


その気持ち…よく分かる…


リンクスの事は、随分前からアレックスに任せている。
俺が、いなくても大丈夫!



今日はNY最後の日!


昼は、マックス・ジェシカ・マイケルそして俊一とロングアイランドで会い、お別れパーティーを開いてくれる事になっている。
夜は、シンやアレックス達に別れの挨拶をする。


NYを離れてその後どうするか?
具体的なことは、行き先以外ほとんど決めていない。


俺は死亡したことになっているが、犯罪者には変わりない。
一生 目立たず生きていく。
英二も死亡した事になっているが、キングズレーに生涯 命を狙われ続ける。
俺同様 一生日陰の生活を余儀なくされる。

だが すぐには無理でも いつか英二を、光の当たる世界へ戻してあげたいと思う!

英二に、家族や友人達と昔のように気軽に会わせてあげたいから!



ブランカに依頼すればキングズレーなど、直ぐに始末できるだろう。
だが、キングズレーに何かあれば、警察やマスコミが騒ぎ立てる可能性がある。
息子だった英二の事も調べるに違いない!
英二が表の世界に戻った時の事を考え、触れられたくない過去を公になるのは絶対に避けたい。

ほとぼりが冷めるまで、キングズレーに手出しできない!




明日からの事で決まっていることは、俺達2人は車で東海岸のハイウェイを南下する。

昔 ケープコッドからロス・アンジェルスに車で向かったような ドライブ旅行だ。
あの時は、ゴルツィネの追っ手を警戒していた為 車中泊や野宿は当たり前だったが、今回は死んだ事になっている。
狙われているといっても、そこまで神経質になる必要はない。
途中観光地にでも寄って 道すがらのホテルに堂々と泊まる予定だ!
その為に、偽身分証明書も所得済みだしな。



行き先は、カリブだ!
英二がどうしてもブランカにお礼が言いたいんだと!
別にいいのに…

実はもう1つ 目的地がある。
場所は、フロリダ州ディズニーワールド。


ここに行くのには訳がある!




だって 英二が笑ったから…

ずっと ぎこちない笑顔だった英二が、昔のように笑ってくれたから…










お互い触れ合うようになってから、俺達は徐々に明るい未来の事を話すようになった。
カリブに行こうと決め、ハイウェイを指でなぞり、地図上での旅行を楽しむ。


その時に英二が言ったんだ!




「フロリダを通るなら、ディズニーワールドに行こう!」って



「遊園地か…まあいいぜ…」



俺の言葉が素っ気無いと思ったのか



「アッシュは絶叫マシーンが怖いのかい?」


と言い返してきた。
俺はちょっとムッとして


「んな訳ないだろー 全部の乗り物 制覇してやるぜ!」

「なら 決定だよ。折角ディズニーワールドに行くんだから、ミッキーの耳もつけるんだよ!」


そう言いながら笑ったんだ。





俺がずっと見たかった、春の陽だまりのような笑顔。
俺は、嬉しくて堪らなくなった。



「なら お前はリボンつきのネズミの耳をつけろよな~」

「えーーー嫌だよ!」



少し口を尖らせ俺に抗議する。

あぁ この遣り取り すごく懐かしい…
前は当たり前だったのにな…


いいぜ!
ネズミの耳をつけるぐらいで、お前の笑顔を見られるなら俺はいくらでもつけてやるよ!


ディズニーワールドに寄り、カリブでブランカに会った後の事は特に決まっていない…
暫く 当てのない旅を続けてもいい。
そして どこかの町に腰を落ち着け、2人で暮らすのもいいかもな…









信号が赤になり車を停止させる。
この時間帯は、どうしても この道は混む。
助手席の英二に目をやると 変装の為 帽子を深く被り、窓の外を眺めている。

恐らく…緊張しているのだろうな…

子供のマイケルは兎も角、俊一・マックス・ジェシカには英二の身に起こった事を知っている。
とても 恥じているのだろう…
そして どんな顔をして会えばいいか 分からないのだろう…

でも誠実なお前の事だ! 

今日はNY最後の日。
会ってきちんとお礼と別れの挨拶をしなくちゃ!!

震える自分に言い聞かせているんだろうな…


「…ねえ アッシュ…」


英二が外を向いたまま 俺に話しかけてきた。


「んっ 何だ?」


…英二の言葉の続き、俺は予想していた。


“ごめん…やっぱり みんなに会うのが怖い…”


そう言うだろう…


“平気なフリをしない”


英二は、俺と約束したからな…
だから きっと 俺には話してくれるだろう…


「今日が、NY最後の夜だね…」

「あぁ そうだな!」


英二の性格を考えたら、言い出しヅライだろうな…
今更怖気づいたなんて!


「僕 NYに嫌な思い出を残したくないんだ…」

「そうだな…」


当然だ!
まだ傷が癒えるには時間が足りない。
例え 今日の予定をキャンセルしても マックス達は分かってくれる!
俺からも、みんなに説明するから大丈夫だ!


俺は、次の交差点でUターンする事を決めた。




「あのね…えっと…」


英二が口ごもっている。


いいんだ!
お前は、よく頑張ってるよ!
だから 一緒に家に帰ろう…




「だからね…


アッシュ 僕の嫌な思い出を君が全て塗りつぶしてくれないかい…?」




「もちろん! 俺が全て…!!!」



俺は言葉を詰まらせた。
助手席の英二を見ると俺に背を向けている。
だが、隙間から見える耳と首筋が赤く染まっている。




ビィーービィーー!!!




けたたましいクラクションの音に 俺はハッとなった。
もう信号が青になり、前に詰まっていた車が遥か前方を走っている。

俺は直ぐに路肩に車を寄せ、停める。

固まったまま動かない英二の手に俺の手を重ねる。


「いいのか? 英二の全てを俺のものにしても! 俺はそういう意味に取るぞ!」

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【 2015/10/01 (木) 】 長編SS 遥かなる夜明け | TB(-) | CM(0)
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